漢方は背景に陰陽五行説という哲学を持っています。例えば、陰は冷え、暗い性質、陽は熱・明るいなどの性質を表しますがこの2つの性質のちょうどいいバランスを持って人は生活をしています。どちらが多すぎても人の心と体は不調和になります。自然に存在する薬草・鉱物・動物もそれぞれ固有の性質を持っており、その性質が人の体にいろいろな恩恵を与えてくれます。それを昔の人達は上手に組み合わせて処方を作り漢方薬とし、食事に取り入れて薬膳として今に伝えています。
薬膳としての食材の話は食生活と薬膳のページで紹介しています。
漢方薬としては代表例として次のようなものがあります。
身体をあたためてくれる性質の薬:麻黄・附子・乾姜など
身体をひやす性質の薬:黄連・黄芩・大黄・山梔子など
気のめぐりをよくする薬:桂枝・枳実・香附子など
血のめぐりをよくする薬:当帰・芍薬・地黄など
水のめぐりをよくする薬:茯苓・白朮・猪苓など
前の扉で紹介した<ドロドロ血>をきれいにする薬:丹参・桃仁・紅花など
前の扉で紹介した<トロトロ水>をきれいにする薬:半夏・陳皮など
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